☆☆ 東京庭園 blog ☆☆

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FUJI ROCK FESTIVAL '10 参戦記。1日目。

フジロック

 猛暑の中無理を重ねて、3年ぶりのフジロックフェスティバルに行って来た。

 フジ初参加するまでは山岳フェスなんて自分とは縁の無いかけ離れた場所だと思っていたけれど、2007年に1日参加したら意識が変わった。
 現場に行って見もせずに、思い込みで自分との距離を決めつけていた日々をもったいなく思った。
 それほどに、苗場のステージは素晴しかった。

 今回は3日間全日参加ということで、気合いもひとしお。
 初日の朝、新幹線で越後湯沢入りした。
 ホテルで友人ふたりと合流し、荷物を預けてシャトルバスで会場へ。
 バス待ちと初日のストラップ待ちの行列のせいで予定よりもだいぶ押した時間の入場になったため、最初の目当てだったASHは途中から観ることになった。ちょっと残念。
 ASH後のグリーンステージでネット絡みの方たちとプチオフ会が出来て楽しかった。
 しかしこの時点でiPhoneの電波が完全にダメになり、連絡がつかなくなった人もいて胸が重くなったりもした。

 次のステージは、「ザ・クリブス」(The Cribs)。
 グリーン後方でのんびり観た。
 シンプルなセッティングとタイトな演奏で、いかにもフェス昼の部にふさわしいノリ。
 早い時間にも関わらず前方の観客はかなり盛り上がって跳ねまくっていたが、バンドのファンに混じってジョニー・マー個人のファンも頑張っていそう。しかしジョニーの若々しさにはびっくりだ。

 ザ・クリブス終了後、ホワイト付近の「ところ天国」で昼食タイムを取り、再びグリーンへ戻った。

 次は、ちょっと期待のニューオーリンズ出身「ミュートマス」(MUTEMATH)。
 ある時期まではずっとUK専門だった私。80年代までのほとんどのアメリカ音楽は個人的にどうも体質に合わず聴かなかったのだけれども、今は本当に英も米もない。それが近年自分にとってとても新鮮。
 ミュートマスの音は個人的好みの本道からは外れる部分もあるのだけれどもピシッとしていて懐深く、アルバムを2枚聴いて是非ステージを見てみたいと思った。
 私がグリーンに戻ったときにはもうステージが始まっていたけど、噂通りのおもろいステージングで愉快愉快。
 キーボード兼ボーカリストのポール・ミーニーは携帯キーボード持ってしなやかな動きでステージを盛り上げ、「spotlight」あたりで観客の熱狂もMAX。ポールもどんどん暴走し出して、オーバーアクションで演奏するかと思ったら携帯じゃない大きいキーボードの上に逆立ちしてから後方にバック転するわで、思わず「うひゃ〜〜!!」と叫んでしまった。
 派手なアクションって今までいろいろ見たけど、こんな上海雑技団みたいなのはじめてだよ(笑)。
 ポールが弾くキーボードを後ろからバチ持った人が叩いたり、ラストは一台のドラムセットに3人がかりでバチ持って叩きまくり。いやー、盛り上がったわ。

Mute Math - Reset



 そこまではずっとグリーンステージだったけれども、ここで私は移動。
 このあたりからかなりの雨が降って来て、会場内は一切かさ禁止なのでレインスーツ着たまま同行の友達と別れてひとりレッドマーキー方向へと向かう。
 雨はかなり強く冷たくて体温取られるのが心配だったけれども、適度に降ったりやんだりの繰り返し。
 マーキー前のワールドレストランのフレンチ屋さんでキッシュなど頂いてつまみながら、オーガニックワイン店で買った白ワインタイム。身体は汗でベタベタだけど至福。

 そして次は「ザ・エックス・エックス」(THE XX)
 ロンドン出身若干20歳の人たちトリオの暗いオルタナっぽいグループね。
 ギリギリに行ったら、インドアのマーキー会場内がすべて人で埋まっていて仰天した。裏ではグリーンで大きなステージだってやってるのに、このような新人バンドでこの人出! フジの裾野は広すぎて、ホントにあなどれないねえ。
 一瞬諦めようかと思ったけど、実は私はものすごく諦めがわるいネバギブアップな人間。そして結構そのおかげで目的を達成できることも多い。
 人を押さぬようにひっそりとマーキーの隅っこに入り込み、人の流れを見て退出する人の流れに添ってみんなに付いてじわじわじわじわ進んだら…最終的にはかなりよく見える場所に入り込むことが出来た。ラッキー。
 彼らの音はいかにも80年代エレクトリック系NWの流れを感じさせるものであるが、今時珍しいことに演奏力も80年代レベル。
 ボーカルもなんだかかなり心もとない。そんなところもひっくるめて「あの時代」がここにある。そんな感じのステージだった。
 しかしとにかくシンセの音がきれいで、ギターの響きもたいそう美しかった。
 リズムマシン&シンセ担当は「XX」と大きく書かれた箱の上の機材のつまみいじっていて、なんだかDJブースみたいなセッティング。
 ステージングは愛想なく淡々と進んで、独特の端正なオーラが会場を包む。心地よくハマれる懐かしい響きが素敵だった。
 しかしそのようなグループでも、やはりさすがは現代のバンドである。
 エンディングはスタンド付きのシンバル前に出して、ギターのロミーが楽器を置いてその「ひとつシンバル」を両手にバチ持ってオーバーアクションで激しく叩き続ける。
 それまでの肉体を儚くしていたような見せ方がそこで俄然と動的なパワーを伴い、「肉体を伴った音」を響かせる。そのギャップと「ひとつシンバル」の図式がとても面白かった。
 「ああ、今はこの傾向のグループでもこんなパフォーマンスをするのだなあ。」と感慨深かった。

The xx - Crystalised

 

 この後は少々時間が空いて、本当はマグマを見たかったのだけれどもステージが遠いので第一目的を優先することにして諦めた。
 ステージが被った場合、無理すればちょっと欠けても両方見ることも出来る場合も多いけど、私は今回はとにかく第一目的を重視して時間に余裕をもたせることにした。先ほどのレッドマーキーのように開演時には観る場所がなくなる場合もあるし、広いグリーンはその心配はなくても万が一ホワイト方面との入場規制に巻き込まれたら戻りにくくなる。こんな場所まで来たのだから、不測の事態で後悔したくない。
 自分の今回の最大の目的はMuseなので、とにかく余裕を持ってより良い条件で観たい。そのためには30分は早く会場入りして場所を確保したい。そんな気持ちになった。
 雨は相変わらず降ったりやんだりで、HMVのUK音楽コーナー(?)で雨宿りも出来たけど、じっとしていると冷えそうなので雨の中無駄に歩く。舗装部の少ない会場内はところどころぬかるんで登山靴がドロドロになった。
 早めにまだ人が多くないグリーンステージに行くと、雨はやんだが会場の後ろ半分はぬかるんで「沼」状態だった。
 私はモッシュピットに行くつもりはなく、前回Museのモッシュでしんどい思いをしたので真ん中より下がったところで観たいと思っていた。しかし、ぬかるんでいる場所は足場が悪くて、ここでおしくらまんじゅうされたらトロい私は滑って倒れそうだ。
 結果、定位置は思っていたよりもかなり前の場所になってしまった。ちょっと怖いけど、なんとか踏ん張ろう。

 と、いうわけで、いよいよ「ミューズ」(Muse)。
 流石若者向けラインナップが多い金曜日のヘッドライナー。もう、待っている間の熱気が違う。
 今回フジのメインステージヘッドライナーは、2日目がロキシー・ミュージックで3日目がマッシヴ・アタック。どちらもフェス大会場のエンディングをガンガンに盛り上げるといったタイプではないので、フェスらしいヘッドライナーを見るのは初日にして最後な予感。
 ここぞというときに大観衆にどんなに過剰な期待を寄せられてもいつも120%答えてきているMuseの存在は、いろいろなものが多様化した現在ではむしろ貴重かも。
 回りは気合いの入った野郎どもばかりで、女子率は高くない。待ち時間にはいろんな他バンドの音楽が流れるが、MGMTの曲がかかったときだけ皆が肩を揺する光景を見て「まずい。やはりMGMTはかなりの人気だ! 明日入場規制にならないといいな。」などと関係ないことで心配したりして。

 照明が落ち、大歓声に包まれてメンバーが姿を現した瞬間の盛上りは凄かった。
 しかし、見ればメンバー変な格好! 
 マシューは赤いラメラメスーツの衣装で、ごつくて光るヘンな眼鏡かけている。レンズ部分もシマシマの眼鏡はまるはディーボ。衣装は上手くするとクラシカルだよと逆手に取ってかっこ良く見せられる余地もありそうなものだったが、こんなんじゃまるで「スターにしきの」。
 ドラムスのドムに至っては、チープなSF映画のスペーススーツみたいな全身銀色タイツ姿でヘルメット被ってる。ギャグか。(後でネット見たらみんな「モジモジ君」みたいだといっていた。)
 観客からは笑いが起きてたぞ。シリアスなバンドが出て来るだけで笑い取ってどうするねん!(そんなとこも好きだが)
 そしてオープニングは「Exogenesis Part 1」。
 シンフォニックで壮大なドシリアスナンバーとメンバーの姿のギャップで笑い苦しんだファンも多かったみたい(笑)。
 彼ら演奏は隙がないけど、こういう何考えてんだかわからないユルい部分がいつまでもあるのはいいねえ。

 2曲目は最新アルバムで一番プロモートしてた「Uprising」。
 この曲が発表されたときに「なんというポップ!」とかなり微妙な思いを抱いたファンも多かったことと思うけど(私含む)こうした生のステージで聴くとすんなり溶け込めて入り込める。実はいい曲じゃないの〜なんて。
 今回バックステージのスクリーンは3つで、鮮やかなイメージ映像が短めのカットで映し出されている。
 とても綺麗だけれども、照明も含め前回ほどスタイリッシュではない。映像そのものの芸術性を追求するよりも、あくまでステージを盛り上げるためのアイテムのひとつといった感じ。
 今回はヘッドライナーということで、あえてベタっぽい演出でいったのかなあなどと予想して、そんな姿勢に彼らの本気をみたりもして。
 回りの野郎どもはもう大喜びで歌うは跳ねるは大変な勢いだったが、前回と違ってモッシュでもみんなちゃんと「その場跳び」(笑)をしているのでもみくちゃにはされなかった。助かった。

 「New Born」が始まったときは、緑の凄いレーザー光線みたいな照明が低く観客の位置を舐めるように放射してきて、もうびっくりした。まるでSFX満載のSF映画みたい。ステージから攻撃されてるみたいだよ。こんな照明初めて見た!
 そのうちドラムセットまでネオンっぽく光りだしちゃうし、それを叩いてるドムは銀色タイツだし(笑)どんだけ宇宙人なのあなた達。
 しかしこの曲、間奏で本当に泣ける。

 そしてそして、個人的に待ちに待った「Hysteria」。
 あの低く這って走るようなベースラインを聴いた瞬間に、感激で胸が痛くなった。
 この曲を再び生で聴くまでに3年かかったんだなあと感無量だった。
 サビの部分のもの凄い大合唱を聴きながら「ああ、帰って来たんだ。」と思った。
 とにかく頭が真っ白になるくらいテンションがあがった。回りのみんなも、もう跳ね通し歌い通し。
 しかし私はハイになりつつも「もしかしたらこの凄いステージングは、もっと後ろの位置から全容を見られた方が迫力あるのでは??」と思ったりもしたが、「でももういいや、フジでもみくちゃならもうそれで本望!」と、狡く体力温存しながら跳ねた。

 ラスト「ストックホルム・シンドローム」のイントロが始まった途端、もう回りは阿鼻叫喚の坩堝となった。凄い〜! 
 確かこの代表曲、1月の単独来日公演ではやらなかったとか。そのせいでファンは飢餓状態だったこともあるのか、まわりの狂乱ぶりはえらいもんだった。
 そしてそんなオーディエンスにめいっぱい答える演奏の迫力。やっばり凄いバンドだわMuse。

 アンコールの「Plug In Baby」でステージはエンディングに向けてのクライマックス。どこからともなく巨大なビニールボールが沢山投げ込まれて、もうこの上なくやりすぎなほどビジュアル面でもサービスが。しかもそのボール、なぜか鬼太郎の親父かレジデンツかっていう「目玉」が描かれたもの。
 勿論「集団風船突き」状態になった前方観客は盛り上がったけど、でも自分のそばに来た風船に手を伸ばそうと風船ばかり見てステージを見るのが疎かになる側面もあって、いいのか悪いのか(笑)。
 エンディングの「Knights of Cydonia」が終わるとともにステージ前方一直線に垂直に火炎放射器状態で白煙が上がり、広いステージが真っ白なスモークに包まれる。「最後の最後まで来てここまでやるかー!」といったド派手さに度肝を抜かれ惚けた観客を残してメンバーはステージを去って行った。なんつー鮮やかさ。もうマイッタ。

 ネットで今回の彼らの評判を見ると、案外「最高」といいつつも「でも」と贅沢を言うような感想が多く、その気持ちはわからぬでもない。
 機材トラブルのせいもあったかも知れないが、前回のフジのフェスならではの「後がない」ギリギリの迫力に比べると、今回のステージは少々貫禄が増していた。ヘッドライナーとしての落ち着きが見えた。彼らの若々しさが、大舞台を積み上げて別の段階にさしかかっていることを感じる人が多かったのだろうと思う。
 それを寂しく思う気持ちもなくはないけど、でもここに来て新しい局面を迎えたのであろう彼らの行く末をどこまでも見届けていたいと思った。

 素晴しいステージをありがとう。
 Museにまた会う日を楽しみに、沼(!)を乗り越えてグリーンステージを後にした。

 そしてさんざんバスを待って宿に着いたのは2時。泥を落としてお風呂入って就寝は3時。翌朝の起床は7時半。
それが3連チャンで大丈夫か私!?
 ちょっと冷や汗でドキドキで嬉しい1日目の夜だった。

 【 1日目レポ終わり。2日目に続く。】

Muse - New Born 


Museのセットリストは以下の通り。
Twitterで教えてもらった凄いセットリストサイトから拝借。

• Exogenesis: Symphony, Part 1: Overture
• Uprising
• Supermassive Black Hole
• Map of the Problematique
• New Born
• Hysteria
• Nishe
• United States Of Eurasia
• Undisclosed Desires
• Resistance
• Time Is Running Out
• Starlight
• Stockholm Syndrome

• Encore:
• Plug In Baby
• Knights of Cydonia

凄いセットリストサイトはこちら。ようつべリンクもあるのがまたすごい。
http://www.setlist.fm/setlist/muse/2010/fuji-rock-festival-niigata-japan-6bd44afe.html

フジロックフェスティバル参戦決意。

 どなたさまもご無沙汰して大変申し訳ありません。
 年明けて初めての更新がひな祭り後って…またまた駄目駄目なスタートじゃないの自分。
 今年こそ…! って毎年言ってるね、もう(笑)。

 そんなわけで、2月1日に順天堂医院で耳鼻科手術を受け、鼻の骨もいっぱい削り、退院後も10日間鼻血を流し続けた私。もう、人生で流す鼻血量の全部を使っちゃった気分。マイッタ!
 退院してここひと月、抗生物質+ステロイド漬けのドーピングが絶え間なく、なんともどうにも日記も駄目な日々だった。SNSでのリラックス日常日記やTwitterでつぶやくのは出来ても、ここは自分的には真剣に力入れて書いてるため、体力がいるみたい。
 掲示板に退院祝いのおことば下さった皆様申し訳ありません。なんと復帰にひと月もかかってしまったみたい。

 しかしもう暢気にはしていられない。
 明日はなぜかダンナの前妻さんの義父さんのお葬式で采配ふるうことになっちゃった自分。
 人生ってメリーゴーランドだねえ♪ステロイドジャンキーだけど気合いいれて乗り切らなきゃ♪

 まあ、そんなワタクシゴトはどうでもいい。
 問題はフジロック。問題は出演アーティスト第1弾発表。そして大問題はMuse参加決定!

 …行くしかない。

 とりあえず、ひとりで参戦決定。
 今年はまた苗場の猛暑でヨレヨレになる運命なのね。
 でも、最高のロケーションで見る(多分今度こそは)ヘッドライナーの演奏。
 思い描くだけでも、胸が腸捻転起こしそうなほどの歓喜!
 
 そろそろ日記も始動しなきゃね。
 あっちでもひな祭り日記など書いてみた。
 皆様お見捨てなきよう、これからもおつきあい下さい! ぺこり。

 sandさんに教わったこの動画にしびれて追加貼り♪
Knights Of Cydonia: Live At Wembley Stadium 2007


 

FUJI ROCK FESTIVAL '10=フジロックフェスティバル
2010 7/30 7/31 8/1
オフィシャルサイト
http://www.fujirockfestival.com/

今夜のクリスマスソング。

 はいはーい、どなたさまもメリクリスマス!
 …って、もー0時過ぎとるやん! 
 相変わらずダメダメにトロイ自分ではあるけど、まあ、朝が来るまでクリスマスでいいということにしよう!

 と、いうことでクリスマスソング。
 イギリスで一番有名なクリスマスソングはポーグスの「 ニューヨークの夢」みたいだけど、いやポーグスは大好きなんだけど、曲でいうと「Fiesta」の方が好きすぎるので困るw
 
 やはり自分にとってはスージー&バンシーズのクリスマスソングが一番はまる。
 「イスラエル」。歌が普通なのか酷いのかよくわかんないけど、この人は声が独特で大変魅力的。虚無的な余韻があるボーカル。呪術的だけど妙にキャッチーな要素もある曲もいい。
 クリスマス前から繰り返し聴いては気分を盛り上げていた今年の冬。スージーのライブまた観たいなー。

Siouxsie and the Banshees - Israel


 あとはケイト・ブッシュやフランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッドのクリスマスソング、そしてユーリズミックスの「ウィンターワンダーランド」の美しいカヴァーなどなどいろいろ聴く物はあるんだけど、なぜか今年気になって何度も聴いちゃってるのがこれ。
 U2の「クリスマス」。

 私に取ってU2は激寒の1stと2ndで終わっているバンドであって、アメリカでヒットした3rd以降はまあ聴いてないのだけど、これはまさにその時期の曲なのかな。いかにもな雰囲気。アレンジ。王道のロック。
 なのになんだか心惹かれるのよね。今聴いたのにまた聴きたくなっちゃう。
 ここにロックの「お約束」のかっこよさが凝縮されているように感じる。
 「ベイビー家に帰って来て」というさみしい歌詞。途中で入るベースの音が暖かい。
 観てると、「かっこいいよーボノ!」とか、言うつもりもなかったw台詞が自然に口をついてでちゃうw

 いやー、いいカヴァーだなあ。
U2 - Christmas (Baby Please Come Home)


 そしてここでいきなり昭和アングラw
 いやー、かっこいい。さすが寺山アンダーグランドを引きずっているだけのことはあるマキさん。
 前科者がムショ仲間を思うクリスマス。この歌の腰の座りっぷりが素敵。
 時代特有のサイケな感覚もたまらないなー。

前科者のクリスマス・・・浅川マキ


ああ、クリスマスソング特集なのに、見事に色のないモノクロっぽい動画が並んでるw
そんな感じで、洋梨ジュース片手にクリスマスの夜はふける〜。
皆様ハッピーなクリスマスを!

やって来た「おたまトーン」!

 本日、待ちに待っていた「おたまトーン」がジャングルから到着。
 ひと月ほど前にやしんたさんから教わった明和電機製品の「おたまトーン」。
 未来の世界の??オタマジャクシ型楽器。
 スーパーキュートな秘密兵器がやっと届いたのだ!
 (製造が追いつかなくて時間かかってたのかしらん??)

おたま1

 明和電機のデザインはもう文句なく素晴しいのだけど、この楽器、音がテルミン以上に??不安定でそこはかとなく「音痴」wなところもたまらない。
 乾電池で動くチープなところも良し。口をぱくぱくしながらの演奏姿はなんて愛しいんだー。

 音はなんともいい感じのふにふに系で、特に「ミディアム」の音がかわゆくてナイス。
 白黒どちらも選べなかった私は両方買ったわけだけど、二個入りの箱を受け取ったときに軽すぎて不安になったくらいのコンパクトさw 価格も二千円台というチャーミングさw
 それでいて、電池入れるのに特別ちっさいプラスドライバーが必要という、見かけによらぬ敷居の高さがまたしても私好みである。
 ふたつ並べてインテリアにも最適ね。

 しかし音量が私には少しちいさいみたいに感じるけど、身体がちいさいから仕方ないのかな。
 演奏するとなると音域も狭いし、まあ「楽器」というよりも大人のおもちゃかな。
 いや、子供が使ってもいいんだろうけども、15歳以下には絶対に与えるなとパッケージに書いてあるw
 いったいなぜ?? 音痴に育ったら責任持てないからかしらん???(笑)
 それから、注意書きのところにいきなり「本商品はしゃべりません。」と書いてあるのがおもしろすぎw

 と、いうことでこの冬はおたまトーンで忘年会のスターに??www
 マトリョミンと共に末永く仲良く暮らていきたい。
 やしんたさんお知らせホントにありがとー!

 一目見て心を奪われた「おたまトーン」宣伝ページ。動画がナイス。
 http://item.rakuten.co.jp/keitaistrap/355-094118/

 下の方に「本当に演奏出来るギターTシャツ」とか、変なものがいろいろ出てるのも楽しい。

 同じく明和電機製の愛用品「魚(な)コードストラップ」と一緒にw
なこーど1

 明和電機の魚型延長コード「魚(な)コード」。深海魚みたいw
なこーど2

「DRIVE TO 2010」 11月8日 -メインストリートのならずもの-

 私が日本を留守にしていた間に、新宿ロフトが熱かった。

 ・・・と、過去形なのが今となってはなんとも悲しい。
 はい。現時点でこのイベントはとっくに終了してしまっている。私が帰国したときにはもうほとんどの日程が終わったあとだった。しかもこの日記書くのもめっちゃ遅れてるし。(汗)

ロフト1

 「DRIVE TO 2010」は、1979年の伝説となったイベント「DRIVE TO 80s」の本年度版邦楽ロックイベントであった。開催回数は今回で3回目。今回は新宿ロフトを舞台に大変大掛かりな企画となった。
 1ヶ月になんなんとするこの長期企画で、3万円の通し券は完売だったというから盛上りのほどが伺える。
 出演アーティストはメトロファルス、遠藤ミチロウ、リザード、渋さ知らズ、平沢進、ヒカシュー、原マスミ、戸川純、サエキけんぞう、非常階段、頭脳警察、ケラ、オートモッド、ムーンライダース、明和電機、マダムエドワルダ、アーンド私のマイミクさん率いるダンボール・バッド等々の超豪華メンバー。
 サエキけんぞうは主催者にも名を連ねていて、イベントパンフのインタビューでの姿もかっこよかった。
 出演バンドメンバーさんから事前に聞いてはいたが、このイベントの企画者リストに私の大昔のライブハウス仲間だったメンバーがいて、懐かしさと驚きで感無量。みんな相変わらず頑張っているんだなあ。

 しかし、返す返すもケラの日登場のあがた森魚の「ヴァージンVS」が見られなかったことが残念でならない。
 そして、メトロファルスとマダムエドワルダが同日という夢のようなステージも目撃することはできなかった。ぐやじい。
 日本にいたら通しチケット買って、明和電機も原マスミも見たかったなーと地団駄踏み踏み残念無念。
 リザードは時期的には間に合ったのだが、行くことの叶わぬ日であって無念の上乗せ。とほほ。

 だがしかし。
 1月に同じロフトで再会した伝説のバンド「奇形児」のライブ日程にはかろうじて間に合った。
 ロックの神様ありがとう。これだけで感謝。

 と、いうわけで11月8日は新宿ロフトに走った。
 複数バンド出る中、奇形児はトップバッターと聞いていたので絶対に遅刻は出来ない。
 なのにギリギリで会場入りの自分。どうして頭と身体の連携がいつもちぐはぐなのか。
 物理的にギリギリなのに、気力でなんとかなると思ってしまっているところが非現実。なのに案外結構ホントに間に合ったりしちゃうものだから、反省しない犬はどこまでも突っ走る。
 しかしいったい歌舞伎町はいつからホストの街になったのだろうか・・・右も左も髪ブワブワにしたホストの呼び込みだらけじゃないか・・・などと余計なことを考えつつもホスト営業かわしつつもロフトに滑り込み。間に合った。しかし、予想外のチケット売場の行列でイライラ。でもとりあえず演奏開始前にイン出来て心から安堵。
 今回はステージが、メインの「LIVE HALL」とバーフロアの「BAR HALL」の二箇所に設置。ドア1枚隔てて同時進行の2バンドの好きな方を観られるという趣向だった。奇形児はLIVE HALLの方だった。

 若い頃はこんな場合は焦ってすぐにステージ前に駆けつけた自分だったけど、今は昔の私とは違うんだよ。
 まずはカウンターでドリンクもらわなきゃね。
 手にしたドリンクチケットは一刻も早く使ってしまわないと、薄暗い会場内でいくらバッグやポケットを探っても二度と巡り会えなくなるのだから。(これは自分だけの特殊事情か)
 そんなわけで、バーカウンターでモスコミュールを手にした途端に演奏が始まった。
 あやややや。紙コップ持ちながらステージへと走る。

 私にとっては、1月以来ひさびさの奇形児のライブだ。
 4月にあった「ミチロウをゲストに迎えたライブ」にももの凄く行きたかったが、手術後の傷が癒えない自分は泣く泣く断念。そのときは結構新曲をやったという話だったのでどんな曲かと気になって仕方がなかった。

 今回のトップナンバーはその期待の新曲だった。タイトルは、もらった歌詞コピーによると「殺せ! 」・・・って、いきなりなんて身も蓋もないんだ!
 しかもなんと、ステージ見たらまさかのキーボードフューチャー!!
 いやー、びっくりさせて頂いたわ。

 新曲を聴きながら、今年の「DOLL」誌インタビューで、ヤスが「“懐メロバンド”で出るのははきつい」といっていたことばを思い出した。それは私にはとても自然に思えた。
 奇形児の音楽はその切羽詰まった真摯さが身上だったから、何十年後の再活動となっても過去の財産の利息だけでやっていくことはバンドの方向性として出来なかろうと思っていた。
 旧曲を待ちこがれていた若いファンが大勢いることは確かだが、そこでとどまらずに進む姿勢が彼らの誠意だ。

 新曲に関しては、私はなんとはなしに「こんなラインかな」という予想をしてはいた。
 「大方の予想を裏切って別方向に行く」という道はかっこいいけど、生き方と音楽が直結しているようなタイプのバンド奇形児の場合はそれはないだろうなと思っていた。
 きっと以前と変わらぬスタイルで、でも微妙に進化を感じさせるような、さすが年期入っただけのことはあるというような、わかる人にはわかる展開になっているんじゃないかなーと勝手に予測していた。
 しかしその予想は見事に外れた。

 彼らは以前とまったく変わらぬスタンスでそこに踏みとどまることにしたのだと1曲目で悟った。
 よりにもよって、一番ハードな道を選んだものだ。でもそれが嬉しい。
 曲の作りはあからさまに単調。上手いもっていき方などすべて拒否しているかのような清々しさがかっこいい。
 「こう来たか!」と思った。叩き付けるような演奏と同化して、音に意識をシンクロさせた。

 今回のメンバーは、ベースが一時的にか??チェンジしているらしいことと、上記の通りキーボードメンバーが加わった5人体勢。
 キーボードはサポートか新メンバーなのかわからなかったけど、後に調べたらどうもサポートみたい。(「ハイテクノロジースーサイド」というバンドのメンバーさんが出張とのことだ。)
 あえてキーボード増やすというところが奇形児らしいと思った。彼らの曲はもともとパンクに収まり切らぬものがあるから、早くからシンセ導入していたリザードが好きな私にはすごく正しい選択に思えた。
 キーボードプレイヤー氏は年齢が若く、白塗りの顔に黒口紅ひいて逆毛の束立てて、その上メタルフレームの眼鏡という、脱力にイカレたビジュアルがナイス(笑)。プレイスタイルも派手派手アクションで、誰も今までのバンドの雰囲気やトータル性を大事にしていないところが素敵w

 ギターは相変わらずいい感じに飛ばしていて、ドラムの広島さんはなぜかマスク姿だったけどいつも通りのパワフルプレイだった。ヤスのボーカルの迫力もかわらなかった。
 新パート導入で音に厚みが出て、過去ナンバーも生まれ変わったようだった。
 2曲目の「東京ROCK'N DOLL 」を経て、新旧曲取り混ぜながら演奏は続き、オープニングというのに会場は人で埋まってかなりの熱気。
 クライマックスで「サックス、べんちゃん」というヤスの紹介が入り、なんとサックスプレイヤーさん登場。
 めっちゃかっこいいサックスプレイが始まって、新曲新展開〜なんて思ってあれよあれよとしているうちに、えええ!?このイントロは・・・と気付くと「いつもの音」が被さってきて、曲が「ヒポコンデリア 」だと確信したときの驚きといったら! なんてかっこいいんだ! やられたー。

 「ヒポコンでリア」は、なんというか、生きて進化していた。
 ずっと好きだったこの曲の行く道を、こんな風に見届けられるのは幸せだと思った。
 新曲は踏みとどまって旧曲が進化。その逆方向への同時進行のアンビバレントも面白い。

 そしてライブは「1970」でフィナーレ。
 本日の私的メインはおしまい。ありがとう奇形児。


 と、いうことで、あとは吞気にお祭り気分でライブを楽しむことにした。
 続いて、メインステージでは「NON BAND」の登場である。
 このバンドは80年代に一部で人気のあったグループだけど、私はあまりご縁がなかった。
 初めて聴くその音は、アコーディオンやバイオリンフューチャーしたりしながらの無国籍風。
 当時はともかくも、現在はこの傾向のバンドのスタイルはしっかり定着しているのでリスナーの耳も厳しくなっているという面もあるけど、なかなか楽しかった。
 特筆すべきは女性ボーカルのノンの唱法。ナチュラルっぽく抑揚があって、なんとも独特の魅力がある。
 文明的にすると矢野顕子あたりに近くなりそうな発声とちらりと思ったけど、かなり土着的大地的なので雰囲気はだいぶ違う。
 日本の女性ボーカルで、私は未だかつてこんな「おばさんボーカル」は聴いたことがなかった。
 もちろん、ボーカリストが年齢をかさねておばさんになってるよとかいう物理的な話じゃなくて、多分彼女若い頃からああいうアプローチなんだと思う。それが実にかっこいいんだよね。腰がすわっている。
 日本女性のボーカルはもっとこんな風に「日本のおばさん」的なるものを取り入れるべきと思った。
 80年代のインディーズは本当に多様な人材の宝庫だったんだなあと今更ながら感心。

 今回のイベントでは、バンド以外にもサミー前田さんというDJさんが入っていて、ライブの合間に大音量でさまざまな音楽をかけていた。マニアックな時代ものの邦楽多し。
 NON BAND終了後、フロアでいきなり耳慣れたイントロが始まって「ええええええ!」と驚いた私。
 なんと、前々回の記事にようつべ貼付けてみんなに呆れてもらったw常田富士男「私のビートルズ」がかかっているぢゃないの!!! 
 すごいー。すごいセレクトだ。個人的にもめちゃめちゃタイムリーで感激。
 なんかいいなーお祭りっぽいなーとウキウキしながらフロアをぶらつくと、ディスク・ユニオンがスチール机の上に段ボール一箱で「出張店」をやっていて受けたw 小ぶりの箱のところに手書きで「ディスク・ユニオン」って文字が書かれていて(わはは)、中には平沢進などの輝かしい邦楽CDがみっしりと詰まって売られている。
 その隣あたりで奇形児の関係者さんが新曲の歌詞コピーを配っている。これはありがたいサービス。
 通路の重い扉を開けてバーフロアの方に移動すれば、そっちにはバーカウンターもある店の中だというのにカセットコンロの「出張店」があって、「肉棒」という名の棒付フランクフルトを焼いて売っていた。売場のところに「原子心母」って書かれていたのだけど、もしやゴールデン街のあのお店の出張なのかしらん?? 
 とにかくホント、文化祭乗りで楽しい。

 そしてここで私はごはんタイム。
バーは喫煙スペースなので、煙突のようになっているカウンターでワイン片手にフィッシュ&チップスのごはん@500円。勿論立ち食い。
 自分的タイムリミットまで煙を吸って食後咳き込みながらLIVE HALLに逃げ出し、トイレ行ったりフロアの段差に皆と並んで座り込んで休憩したりして、ふと我が年を考え「いったいいつまでこういうことが出来るかね自分??」としみじみ自問したりもして。

 LIVE HALLに戻ると、次のステージは「割礼」。
 かつてハードコアだったこのバンドの名前はよく知っていた私だが、バンド名から来る黒系パンクなイメージはぜんぜんない人たちが出て来たのが意外だった。
 バンドはボーカル兼ギター、ギター、ベース、ドラムの4人編成で、ボーカルの宍戸幸司氏は、トレンチっぽい衿が時代錯誤に広くて袖と裾がつんつるてんのベージュのスーツを素肌に着るという、最高級に手練たお洒落上級者だったw いったいどこで入手したんだろうあのスーツw しかもルックスもひょろひょろといい感じに枯れたかっこいい人で、かなり上に構えたギターを抱え込むようにして弾く姿が職人的だった。
バンドにはVJさんが付いているらしく、ステージには色とりどりのイメージ映像が投影され、ブルージーな音と相まってなんともいえない味わい。
 そして曲は、パンクなベースを感じさせながらもぜんぜんパンクじゃないサイケっぽい味わい。
 前奏も間奏もずるずるに長くて深くトランスしていく感じ、これはものすごく好みである。
 (後日調べたら、この日のナンバーは「ゲーペーウー」「リボンの騎士」など、ファンにはおなじみのナンバーが演奏されていたそうな。)
 こんないいバンドが四半世紀もライブハウスで地道に活動を続けているのだから、世間で耳に入る手軽な音ばかりで邦楽を判断してはいけないと心から感じ入った。

 割礼のあとはトリの「THE FOOLS」。
 なんというか、イケイケノリノリで大変元気なバンドであった。
 この人たちずーーーっとこの調子で何十年も突っ走って来たんだろうなあと感じさせる勢いがあった。

 とても平和な気持ちでロフトを後にした私。
 この日のおみやげは「ロフトの床」写真。
 あまりにも有名で、他のライブハウスやクラブなどでのまねっこも多数の「元祖市松黒白の床」は、移転前も移転後も変わっていない。
 これってそもそも最初内装の予算がなくて「正方形床材の黒と白の半端分を合わせて安く施行してもらった」という話をどこかで読んで、面白いなーと心に残っていた。確かにツートーンをも彷彿させるスタイリッシュなパターンだけど、元が経費削減でいたしかたなしだったなんて愉快だね。

 私は初代ロフトには10代の頃から通い詰めていたので、場所は変わってもこうして現役バリバリで続いてくれていることが嬉しい。ふるさとにいつでも帰れる気分だ。
 これからも何度もこの床を踏み続けたいと心から思った。

ロフト2

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